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教育(Education)

専門技術の研究、実プロジェクトの経験を元に、大学院教育(研究指導)にたずさわり、宇宙探査コミュニティを背負う次世代のプレーヤーを育成していきたいと考えています。

教育にあたっては、まず基本的な研究能力を身につけてもらうことを重視します。すなわち問題を構成し、自らの調査・解析により結論を導き出し、その結果をまとめる、ということです。具体的には、アストロダイナミクス分野、とくに軌道関連分野の問題を題材として、背景となる物理学・数学を理解し、モデルを構成して計算機プログラムを組み、問題を解決する、という専門技術(Technology)の研究能力を身につけてもらいたいと考えています。

次に宇宙探査技術が実用・応用に直結した総合技術分野であるという認識を持ってもらうことを重視します。様々な先端専門技術が組み合わされて、宇宙探査システムとして実現されることで初めて価値が生まれること、そのシステムを構築する段階にも大きな困難があることを伝えていきたいと考えています。そのために、私自身が実プロジェクトにたずさわっていく中で直面した問題、解決に至った道筋、得られた教訓を率直に伝え、高度な宇宙探査システムの実現のためには、専門技術の発展とは別に我々が解決すべき課題がたくさんあるということを示していきたいと考えています。
最後に、できることならば、次の世代として展望(Vision)を示すことができる人材を育てたいと考えています。様々な技術的・工学的(・社会的)課題に対する、様々な立場・見方を提示することにより、高い視点と広い視野、そしてセンスを身につけた人材を育てることができれば、と考えています。

宙航空研究開発機構
宇宙科学研究本部

川勝研究室(宇宙航行システム、月・惑星探査)

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